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2018.08.29

人との出会いが創造性を生み出す、新しい場のカタチ[後編]中谷明史さん

今、浜松で起きている面白いこと。
まだ、小さなムーブメントかもしれないけれど、
なぜか惹きつけられてしまう不思議な魅力がある。
その秘密を探ってみると、「創造都市・浜松」の明日のカケラが見えてくるかもしれない。

 

〜あなたにとって視野を広げてくれる人は誰ですか〜

 

地元天竜を、自分の周りの生活を楽しくするために始めた「KISSA&DINING 山ノ舎(やまのいえ)」。この7月にシェアリビング「ニカイ」を新たにスタートさせた中谷さんに、人が交流することで生まれる可能性について話を聞きました。

 

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ーー「シェアリビング」にした意図をもう少し教えてください。

 

(中谷)例えば、お風呂とか、子ども部屋とか、明確な役割が与えられた場所って多いと思うんですね。リビングがいいのは、映画を見てもいいし、本を読んでもいいし、寝転がっていてもいい。何をしてもいいから、家族が自然と集まってくる。役割を明確にしていない場所には、人は集まりやすいのかなと感じました。

 

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(井部)今度、完全予約制で「スナック まち子」をするんです(笑)。料理を介したコミュニケーションに興味があってお店をしてみたかったのですが、副業になるからできなくて。でも、ニカイなら山ノ舎の厨房もあるし、メンバーやその周りにいる人だけに疑似店舗としてできるので、お願いして、させてもらうことにしました。ニカイにいなければ、きっとできなかったと思います。別に学校に対して顔を背けている訳ではなくて、ここで得たものを学校に還元することができますし。凝り固まっていた考え方をほぐせるのも、ニカイの役割なのかなと思います。

人と人が有機的につながっていく

 

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▲プロダクトデザイナー、移住コーディネーターの土田哲也さん

 

ーー続いてプロダクトデザイナーであり、移住コーディネーターとしても活躍される土田哲也さんにお話をお聞きします。ニカイをどのように使われていますか?

 

(土田)僕は隣に住んでいるんですけど、家だと遊んでしまうんですね(笑)。集中したいときや、試作したプロダクトに対するみんなの反応を見ています。この木片の中には磁石が入っていて、大きさや厚みなどをいろいろと調整しています。それをニカイのテーブルに置いてニカイのみんなの反応を見ては、改良を加えています。

 

ーーどのような理由で、ニカイに参加したのでしょうか?

 

(土田)メンバーがよかったから来ました(笑)

 

(中谷)先ほどの高校教師の井部さん、サラリーマン、養蜂家、きこり、布作家さんなど、現在のメンバーは8人。最初ということもあり、僕が気になる人に声をかけました。

 

(土田)他分野の人と話をすることでアイデアをもらったり、視野が広がったりしますね。特にまちづくりに関わっているメンバーは、他地域ともつながっているし、成功例や失敗例を共有したり、意見交換したりできるので、天竜の活性化につなげられたらいいなと思っています。

 

(中谷)本当にそれだけですか?

 

(土田)1階で飲んで、2階でぐだーっとできるのがここの魅力です(笑)

 

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ーー中谷さんは、ご自身のことをどんなタイプだと思われますか。表現者とか、起業家とか、裏方とか、いろいろあると思いますが。

 

(中谷)正直言って、あまり表に出たくないんですよ。高校生のとき、文化祭のクラスの実行委員を3年間やっていました。企画して、つくり上げていくのがすごい好きだったんです。でもそれは自分が先頭に立ってという訳ではなく、この人とこの人をキャスティングして、こう動かしたら何ができるんだろう、とかって考えるのが好きでしたね。だから裏方の人間に向いているんだろうなとは思っています。でも、出たがりな面もあります(笑)

 

ーー総合プロデューサーは中谷です、みたいな(笑)

 

(中谷)場をつくりたいと言うよりも、人と人とが有機的につながっていく機能に惹かれます。作為的ではありますが、いろんなプロジェクトが生まれることがきっかけになって、さらに、さまざまなプロジェクトが増えていくことで、天竜の輪郭が明確になっていくんじゃないのかなと感じています。

 

(中谷)僕は、いろんな所のつなぎ役として間に入ることが向いていると思っています。だから自分で何かやりたいと思うよりも、誰かと一緒に何かをやりたいと思うようになりました。思いだけでなく、お金とのバランス、クリエイティブと商売のバランスをとっていくことも今後の課題です。ただ、理想だけを言う人にはなりたくなくて、一歩中に踏み込んでいけるような、そんな人間になりたいですね。

 

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肩書や職能、サービスなど、私たちの身の回りにある多くのものが名前をつけられ、意味を与えられています。そんなカテゴライズ(分類)された世界は、整理されていて安心ではあるものの、想像の域を出ない、予定調和の世界とも言えそうです。ニカイを利用するメンバーたちは肩書にとらわれず、ゆるやかに交差し、あるときはチームになり、あるときは個人として自由に動き出しています。多様な価値観を内包するニカイから何かが生まれ出ようとするのを、中谷さんは一緒になって楽しんでいるように思えます。今後、何が生まれ、何が起こるのか分からないからこそ、周りのみんなが惹きつけられ、ワクワクするのかもしれません。

 

中谷明史
KISSA&DINING 山ノ舎 オーナー。浜松市生まれ。東京農業大学短期大学部醸造学科へ進学のため東京へ。在籍中からオーセンティックバーで働き、卒業後は店舗責任者として活躍。その後、東京R不動産で働く。2015年浜松にUターンし、「KISSA&DINING 山ノ舎」をオープン。2017年には、本当に魅力的な「人・物・事」にフォーカスした旅の提案サイト「uraniwa」をスタート。2018年7月に、シェアリビング「ニカイ」がスタートした。持続可能な地域を目指すために、さまざまなプロジェクトが進行中。
https://www.yama-ie.com/

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