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2023.03.20

ものづくりのまち浜松を雑貨店の立場から応援する[後編]/GREENBOX 知久真理子さん

前編では、雑貨店「GREENBOX」のコンセプト、浜松の魅力的な製品の発掘方法についてお聞きしました。

後編では、お店に対するお客様からの反応や、今後の展望についてお聞きします。

 

――お店に対するお客様からの反応はいかがでしょうか。

GREENBOXが知久屋内に併設されていることもあり、知久屋を好んでくださるような健康志向、健康に意識の高いお客様が多いです。祖父母が遠州織物の仕事に関わっていた、というようなお客様からは遠州織物を扱っていることに喜んでいただいたり、浜松産でこんなに良いものがあるということに驚かれたりと嬉しい反応を貰っています。洋服や食品など置いてある商品のジャンルは様々ですが「これは浜松で作られたものでこんなに素敵な製品なんです・・」と言葉や文字で説明するよりも、「着心地が良い」、「デザインがおしゃれ」、「味が美味しい」という風に実物を通して知ってもらう方が圧倒的に伝わると思うので、このお店ではそういった実体験ができる場にしていきたいです。

 

――実体験の場というと・・・?

商品を紹介するだけではなく、食や暮らしに関するワークショップや講座を開催しています。例えば、食に関していうと「手前みそ講座」。GREENBOXオリジナルアイテムの「TEMAEみそキット」を使用して、手軽に味噌づくりをする講座です。味噌を作るとなると通常は半日程度の時間がかかるものですが、これは20分程で仕込めます。生きたお味噌、中でも自家製のお味噌は、自分や家族の常在菌を活かした最強の腸活アイテムです。材料には知久屋の米麹を使用しており、味もばっちり美味しいです。

参加者は、親子連れが多いです。子どもが産まれたことで、より健康に気を遣われる方が多いのかもしれません。お子さんも、自分で味噌を作ることで関心が高まるようで味噌汁が食卓に出ると自分が作った味噌が使われているかどうか聞くそうです。やはり自分で体験することには大きな意義があるのではないかと思います。

 

▲ワークショップや講座の情報は、インスタグラム(@greenbox_hamamatsu)や店内でお知らせしています。英会話や図工教室など、幅広い内容を行っています。

 

――いろいろなことにチャレンジされていると思うのですが、失敗されることはないのですか?

失敗だらけです(笑)。アンテナを張って、いろいろなことに関心を向けていることが多い分、チャレンジしたけど合わなかったものもあります。知久屋を続けてきた父の背中を近くで眺めてきたのもあり、魅力的な製品や、お客様の暮らしがより良くなるような情報を伝える努力は惜しまないのが基本の姿勢だと思っています。今後もこのお店を通して、お客様が地域の素敵な良い製品に気付き、それが暮らしの豊かさや、地域の活力に繋がっていくような場づくりができれば嬉しいです。

 

――最後にGREENBOXに置いている商品を紹介していただきました。

▲山香のエッセンシャルオイル。天竜春野町で採った木から抽出しています。

 

▲浜松市出身の写真家 若木信吾さんの写真集(上)とアーティストとコラボして制作した絵本(下)。

 

▲障害者就労支援施設「引佐草の根作業所」さんとGREENBOXでコラボしたトートバッグ。

 

▲共和レザー「Sobagni」のレザーアイテム。Sobagniについては過去の創造都市・浜松トピックスでも掲載させていただきました♪(新たな分野開拓の鍵は熱意とチャレンジ精神[前編]/共和レザー株式会社 久保賢治さん 中村美由紀さん

 

▲遠州の布、遠州木綿のアイテムも多数取り揃えています。

 

▲看板犬ならぬ看板ヤギのピンキー。桜台店で会うことができます。

 

▲明るくはつらつとした印象の知久真理子さん。この日の洋服は全身GREENBOXコーデだそうです♪

 

雑貨店GREENBOXにお話をお伺いしました。お店をきっかけに浜松の魅力的な製品に出会い、その出会いが広がることで地域の活力にも繋がっていきます。雑貨店でありながら、ワークショップや講座を開催することで地元の人の新しいコミュニティも生まれるのではないでしょうか。今後も、浜松の素敵な雑貨や楽しい企画を紹介してくださるのが楽しみです。

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