• HOME
  • トピックス
  • [クリエイティブコア紹介]外国にルーツを持つ若者グループCOLORSによる活動

トピックス

2024.03.15

[クリエイティブコア紹介]外国にルーツを持つ若者グループCOLORSによる活動

浜松市創造都市推進会議では、市内で行われている創造的な事業を「クリエイティブコア事業」と位置付け、これら事業を市民の皆様へ発信する取り組みを2021年から始めました。創造的な活動の情報を共有することで、より多くの皆様に新たな発想や活動のヒントを得ていただきたいと考えています。

今回は、その中でも特に注目すべき5事業[モニタリング事業]である外国にルーツを持つ若者グループCOLORSによる活動の取り組みをお伝えします。


外国にルーツを持つ若者グループCOLORSによる活動 / COLORS(カラーズ)、公益財団法人浜松国際交流協会(HICE)

こんなことをしています

外国にルーツを持つ若者には進路や就職情報の提供、日本社会には、外国にルーツを持つ若者の存在や活躍を発信する活動を行っています。メンバーは全員、外国にルーツを持ち、日本で教育を受け、大学進学・就職を果たした若者で構成され、自分たちの経験を基に、相談を受けたり、執筆や講演を行ったりと幅広く活躍しています。活動は、公益財団法人浜松国際交流協会(HICE)と協働し、ニーズに合わせた活動を行っています。

 

事業の中心人物に聞きました。

鈴木恵梨香(SUZUKI Erika)

 

普段はどんなお仕事をしていますか?

浜松国際交流協会の事業コーディネーターとして、国際交流・理解に関する講座やイベントの企画実施、市内での出前講座、県内外からの視察対応、文化芸術を通じた多文化共生のまちづくりなどに携わっています。

 

事業に関わったきっかけを教えてください。

日本の学校で学習支援を受け大学進学を果たした外国ルーツの若者たちと関わったことがきっかけです。「自分たちのような存在を、広く知ってほしい」、「外国ルーツの中高生の進路の役に立ちたい」と希望する彼らの活動を支援しようと事業を立ち上げました。

 

この事業の醍醐味・こだわりは何ですか?

「外国ルーツの大学生と若者社会人による、外国ルーツの若者のための活動」です。当事者が当事者視点で活動しているのが特徴です。彼らは外国ルーツの中高生に、ライフヒストリーや日本語を習得した方法、大学進学・就活の体験談を伝えています。また、日本全国の外国人児童生徒支援に関わる方々に向けたセミナーで講演したこともあります。当協会は、彼らの活動を支援するため、県内外からの講演・執筆依頼の調整、企画・広報協力など事務局機能を担っています。

 

もっと知ってもらいたいことはありますか?

「外国人」とひとくくりにせず、人となりや能力にも注目してほしいなと思います。

 

知ってもらいたい理由を教えてください。

COLORSのメンバーは、日本の学校で学習支援を受けた経験がありますが、今では大学進学や就職を果たし、多方面に活躍しています。「外国人=支援が必要な人」として見るのではなく、個人の能力や経験(語学力、環境適応力、異文化理解力、創造力など)にも注目してほしいと切実に思います。

 

これから何か活動を始めたいと思っている読者へのヒント

新しい取り組みを始めるにあたっては、異分野の活動に関心を持つことが重要だと思います。無関係だと思っていたのに共通点があるなど、既存の活動の課題を解決するヒントがあるかもしれません。小さなことでも動き始めると、次第に協力者が見つかることも多いです。解決方法を探った結果、当初想定していなかった新しい取り組みが生まれることもあります。まずはアンテナを高くして情報収集をすることが大切です。

 

読者へのメッセージ

浜松国際交流協会では、多文化共生社会づくりに携わりたい人を応援しています。所属や立場、方法、外国ルーツの有無は問いません。お気軽にHICEにお問い合わせください。


ここからは、事業の取り組みをより詳しくご紹介します。

 

~外国ルーツの若者当事者による社会貢献活動~

 

就職応援動画の制作

外国にルーツを持つ若者のための就職経験談&就活アドバイス動画を制作しました。大学生メンバーが若手社会人メンバーにインタビューした様子を撮影・編集し、YouTubeにて公開しています。

動画①

登壇者3人の自己紹介/学校生活で大変だったこと、大学へ進学した理由

動画②

現在の仕事/就職するまでに頑張ったこと/仕事の大変さ、やりがい

動画③

正社員のメリット/自己分析・強みの見つけ方/転職について/後輩へのメッセージ

動画④

日本の会社で戸惑ったルール、マナー/面接の経験談、履歴書の書き方/面接アドバイス

↓動画はこちらから

 

オンラインセミナーの開催

外国にルーツを持つ若者が語るオンラインセミナー「外国ルーツの児童生徒に必要な教科学習“以外”の支援とは…?」を開催。

教科支援や日本語学習支援「以外」に必要な支援について、日本人支援者や学校教員等を対象に、司会進行も含めメンバーが経験談を交えながら伝えました。最初に全員が数分ずつライフヒストリーを紹介し、次に①ルーツに対する気持ちやターニングポイント ②周りの人からの声かけ、接し方 ③必要な支援や仕組み(ヒト・モノ・コト)をお話しました。最後にまとめとして、外国人児童生徒に必要な支援や仕組みを5つにまとめました。

日本全国から約150人の申込みがあり、日本語教師のほか、小中学校教員、大学教員、支援員、行政、中学生、大学生、留学生など多様な属性の方に参加いただきました。オンラインセミナーの様子はYouTubeにて公開しておりますので、ぜひご覧ください。

↓動画はこちらから

 

メンバーの想い

大学生の時、ボランティアなどで外国籍の保護者と交流する中で、「外国人には進学が難しく、限られた仕事しかできない」という印象を抱いている方が多かったです。やはり、進学やキャリア形成に関する情報がまだまだ不足していると感じました。一方で、私の周りにはさまざまな分野で活躍している外国ルーツの方も多く、彼らが日本でも夢を叶えている姿を見てきました。私自身も学びたいことを学び、興味のある分野で仕事をしています。COLORSを通して、これらの体験を発信し、外国ルーツで活躍する人材を増やしていきたいです!

 

ブラジルで生まれ、15年以上日本で暮らし、「自分は何人だろうか」「ポルトガル語をもっと勉強しないといけないのか」という疑問にたくさんぶつかってきました。そんな私を「どんなルーツでもいいね!」とCOLORSは受け入れてくれました。「〇〇人」と決めなくても大丈夫。自分の話すべき言語や大切にしたい文化は自分で少しずつ決めていけばいい。そんな風に私は思います。

 

私はブラジル・日本を行き来する中で、よく悩んだ経験があります。自分は何人なのか?どの国でこれから生活していくのか?将来自分がしたいことは何か?など色々です。特に自分の進路についてはずっと悩んでいました。外国人向けの情報は当時限られていたため、日本の学校の進学情報の入手が困難でした。特に制度面が大変だった記憶があります。しかし、こんな自分でも無事に日本の大学を卒業できましたし、就きたい職業にも就けました。外国人である以上、他の人よりもたくさん悩む機会があるかもしれません。でも、目標を設定して努力し続ければ意外と何とかなったりします。諦めず自分の目標に向かって頑張っていこう!というメッセージを伝えるためにも活動しています。

 

 

 

 

 

 

ARCHIVE