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イベント2016.08.12

逆転の発想から生まれた夢

 

浜松のあすを創る「コト」

普段の生活の中で「何かを創造してみよう」と思うと、ちょっと気が引ける。だけど、日常の「半歩先」なら踏み出せるかも。自分の「半歩」と誰かの「半歩」を合わせたら、きっと「創造都市・浜松」のあすへの「一歩」となる。そんな一歩のきっかけとなるよう、今浜松で起きている「コト」について、みなさんにご紹介させていただきます。


「創造性」はアートや文化に限られるものではない

人々の価値観や生き方が多様化する中、地域社会が抱える課題も一層多様化しています。様々なヒト、モノ、コトの中から地域の価値ある資源を見極め、その資源を有効に活用して新しい可能性を模索していくことが私たちに求められています。
創造都市は、そうした課題に対して“創造性”をもって対処していこうという理念を持つ都市であり、本市も「創造都市・浜松」のさらなる発展に向けて取り組んでいます。
アートや文化の分野に限らず、ものづくりの現場、人々の交流、地域の活動の場など、日常のあらゆる場面で“創造性”を源泉とした活動が行われています。私たち一人ひとりの日々の生活自体も柔軟な発想に基づく創造活動の繰り返しといえます。

 

浜松の中山間地域をドローンのメッカに

 

 

本市の中山間地域は、少子高齢化、過疎化、若年層の都市部への転出などの課題を抱えています。本市の市民部市民協働・地域政策課では、そういった地域課題の解決に向けて、「まず地域を知ってもらう。そして人を呼び込む。最終的には定住してもらえるための施策」に取り組んでいます。

「中山間地域に人々が定住するために、出来ることは何だろう」、「地域に光を当て、地域が元気になる事業とは何だろう」。問い続け、見えてきた答えの一つが「ドローンの活用」でした。中山間地域でドローンを活用し、新たな産業を創出、将来的には都市部へリバースイノベーション(中山間地域で生まれたイノベーションを都市部に転用)するという新しい試みがまさに今スタートしようとしています。

浜松の中山間地域で、なぜドローンにまつわる事業を展開しようとしているのか。その理由について、市民協働・地域政策課の取り組みに迫りました。

 

 人々の心に残る、ドローンの登場

数年前に「ドローン」と聞いて、実際にそれが何であるかをイメージできる人は少なかったのではないでしょうか。2015年3月、長野県の善光寺で7年に1度の御開帳が行われていた時、少年がその上空にドローンを飛ばして落下させてしまった出来事は、みなさんの記憶にも新しいことでしょう。約800人の僧侶たちが行列する中、音を立ててドローンが落ちていく映像は衝撃的なものでした。その後、首相官邸にもホビー用のドローンが落下し、世間一般のドローンに対するイメージは、「ラジコンのように簡単に飛ばせるが、危険なもの」、「犯罪等に関連するもの」といったイメージがついてしまいました。反面、ドローンについて多くの人が知り得るきっかけとなった出来事でもありました。2015年12月に改正航空法が施行され、飛行領域等のルールが定められました。人が多く住む住宅地の上空、空港や重要施設の周辺などでは、原則としてドローンの飛行が禁止されました。

マイナスイメージを中山間地域の希望に変える

 

「ドローンは危険」、「中山間地域は過疎化をたどる一方」というマイナスイメージを逆手に取りビジネスチャンスと捉えたのが、今回のプロジェクトの市の担当者。近年、ドローンにまつわる産業は、世界で注目を集めています。国内でも数年後には、500億円規模から1,000億円の市場規模に拡大する成長産業として大きく期待されています。「中山間地域の資源×ドローン」で、何か新しいことを生み出せるのではないか。その新しい道を模索するプロジェクトがスタートしました。

 

「中山間地域×ドローン」プロジェクトの幕開け

 

ドローンにまつわるプロジェクトの幕開けとして、2016年7月26日(火)二俣協働センターで「浜松ドローンイノベーション会議(第1回)」が開催されました。ドローンに可能性を見出す多数の企業等の参加で会場は満席。海、山、川、自然が豊かで、産業集積地と中山間地の両方の特性を併せ持つ浜松において、ドローンをどのように活用していけるかについて、活発な意見が交わされました。その中で多く出た意見が「ドローンを産業化していくための実証実験や練習の場が全国的に不足している」ということでした。浜松の中山間地域の遊休施設(廃校など)をドローンの飛行場や練習場に活用するアイデアなども提案されました。ものづくり産業で発展してきた浜松が持つ技術力、創造性、やらまいか精神(やってやろうという心意気)、多様な文化や人々を受け入れる地域性をもってすれば、浜松におけるドローン活用の可能性が大きく広がります。新たな可能性について多数の意見が交わされた場となりました。

 

創造の可能性は「行動」から広がる

本市では今後、災害現場に携わる関係者などが使用していけるよう、8月下旬にも実際にドローンを使って実験を行うこととしています。さらに11月には、中山間地域で宅配の実証実験も開始される予定です。

 

日常生活の半歩先へ

 

一人ひとりの“創造”を積み重ねる街・浜松

 

私たちは昔から、限られた資源を有効に使い創意工夫をしながら、新しい産業の創造や開発などを重ねてきました。日常生活にも創意工夫があふれ、人々が日々暮らしやすくなる「ひらめきやアイデアによるちょっとした工夫」が積み重ねられてきました。
日常の視点に“創造”の視点を取り入れてみる。すると、疑問が生まれてきます。「もっと工夫できないか」、「他にやり方はないか」、「他の人はどうしているのだろう」など。そしてその疑問は「誰かに会って聞いてみよう」、「本で調べてみよう」といった自分以外の世界に踏み出すきっかけへとつながっていきます。

「浜松のあすを創る」きっかけづくり

一歩先を踏み出すことには勇気が要るかもしれませんが、半歩踏み出してみると、自分以外の世界がちらっと見える。そこに同じく半歩踏み出している誰かを見つけ、自分の半歩と誰かの半歩を重ねてみる。それがやがて「創造都市・浜松」の一歩となる。そんなきっかけづくりとなるために、今浜松で起こっているヒト、モノ、コトなどを軸に、「創造都市・浜松」について、引き続き記事を掲載してまいります。

創造都市・浜松のフェイスブック(https://www.facebook.com/creative.city.hamamatsu/)でも、「浜松×創造都市」を切り口に、音楽をはじめ、文化、産業など多彩な内容を取り上げています。あわせてご覧ください。

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