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2019.02.12

理想の暮らしを手に入れる一つの方法[前編]龍山秘密村 村長 / 川道光司さん

今、浜松で起きている面白いこと。
まだ、小さなムーブメントかもしれないけれど、
なぜか惹きつけられてしまう不思議な魅力がある。
その秘密を探ってみると、「創造都市・浜松」の明日のカケラが見えてくるかもしれない。

~あなたの仕事は、好きなことですか~

 

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「好きなことを仕事にする」という言葉を耳にする機会が増えてきました。しかし、誰もが簡単に生計を立てられるほど、甘くないことも事実。2016年4月に浜松山里いきいき応援隊として天竜区龍山町に移住し、休止していたキャンプ場を「龍山秘密村」として再オープンさせた川道光司さん。天竜川を見下ろす川道さんの自宅を訪ね、DIYしたテラスでストーブに当たりながら「好きを仕事にするまで」についてお話を伺いました。

 

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▲川道光司さん

好きと仕事の境界線

 

ーー龍山に来られてもうすぐ3年になりますが、ここではどのような仕事をされているのですか?

 

(川道)4月から11月にかけては龍山秘密村でキャンプやイベントの運営をしています。秘密村がオフシーズンになる冬は大工仕事や畑仕事を自分の家でやっています。それ以外に地域のお手伝いもしていますが、多種多様でちょっとしたお困りごとが多いです。先日は初めて水道工事を手伝いました。

 

ーー水道工事ですか!

 

(川道)山の中にある水源が移動してしまい、水が出なくなって困っていたおばあちゃんがいて、水道屋さんと一緒に再度パイプに水を引き込むという仕事でした。また、狩猟免許を持っているので、猟友会のみなさんと国有林の有害鳥獣捕獲を継続的に行っています。どうやったら捕獲できるか、戦略を立てるのが面白く、僕にとっては冬の楽しみの一つにもなっています。いろんな仕事を手伝っていますが、自分のできることが増えたり、上達したりする仕事を選んでいます。

 

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▲農作物を荒らすなど、獣害に悩む地域にとって「狩猟」は役に立ちスキルのひとつ。

 

ーーもともとアウトドアが好きと聞いていますが、狩猟などのスキルはどうやって学んだのですか?

 

(川道)龍山に来る前は富士宮市の自然学校で6年間アウトドアの指導員をしていたことが大きいですね。アウトドアの中ではカヤックやSUPが好きで、今もすぐ下を流れる天竜川で遊んでいますよ。

 

ーーマウンテンバイクもありますが、山の中を走ったりするんですか?

 

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▲MTBのダウンヒル。暮らしているフィールドが遊ぶフィールドにもなる。

 

(川道)龍山は林業が盛んなため、山の上までアスファルトの道が通り、山の中の林道も整備されているので、車で簡単に山頂まで自転車を運べる中山間地域の中でも恵まれた環境の場所です。ダート道や作業道もあるので、許可をもらい山の中を走っています。秘密村でも自分たちで林の中の道を整備して、マウンテンバイクやトレイルのコースを作れたらいいなと考えています。

 

ーー好きなことが仕事になっていて、うらやましいです(笑)

 

(川道)最初から確固たる夢がある人は別ですが、将来、こんな感じになるといいなぁ、なんて漠然と考えている人も多いと思います。しかし、若い頃はなかなか具体的なイメージにならない。やはり年齢を重ね、いろいろな経験をすることで、イメージできるようになるんじゃないでしょうか。僕もバックパッカーをしたり、寄り道もたくさんしてきました。40歳を目前にして、やっと自分がどんな暮らしをしたいか分かってきた感じです。

 

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▲川に張り出したデッキも、もちろん自作。DIYを超えて大工仕事。

 

地域のアイデンティティを受け継ぐ

 

ーー改めて龍山への移住を決めた理由を教えてください。

 

(川道)仕事と遊びが重なるような暮らしが理想だったので、ずっとキャンプ場かゲストハウスをしたいと思っていました。ですから、龍山に来て休止したキャンプ場を見つけたことは大きかったですが、それ以上に大きかったのは、龍山の人が魅力的だったということ。龍山の人たちと出会い、龍山の暮らしや山の知恵を聞き、この人たちと一緒にいたい、龍山の魅力を引き継ぎたいと思うようになりました。

 

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▲自ら村長を務める秘密村で行われる、小学校低学年向けアドベンチャーキャンプ。

 

ーーということは、今後も住み続けたいとお考えですか。

 

(川道)知らないことはまだいっぱいあるし、ここに来てまだ3年。ちゃんと龍山の住人になりたいという思いがあります。龍山は高齢化が進んで人が減ってきています。だからこそ僕のような若い(笑)人間が活躍できるチャンスがあると思うんです。

 

ーーチャンス?

 

(川道)地方では3世代暮らさないと住民として認められないと冗談のようによく聞きます。でも、人が少なくなるから、結果的に人が多いと巡ってこないような地域の役割や機会に恵まれるわけで、関わるきっかけが多いから、いろんなことを教えてもらえるし、役に立てるチャンスも多い。できることが増えていくので、地域にとって貴重な住人になれる(笑)

 

ーー地域ともっと関わっていきたい訳ですね。

 

(川道)自分の性格的に、納得いくまでやらないと嫌なんですよね。龍山は本当に魅力的な場所で、だからこそ龍山のアイデンティティを無くしたくないし、守っていきたい。龍山という名前だけでなく、ここに住む人たちの生き様をちゃんと伝えていきたいし、秘密村を通じていろんな人、いろんな世代、それを必要としている人たちに生きる知恵をシェアしていきたいと考えています。

 

――好きなことと仕事が重なる、自分にとっての理想の暮らしを手に入れた川道さん。そこには自分の「好き」だけでなく、地域の人たちの生き様や知恵を引き継ぎたいという思いがあったんですね。後編では、今後の夢について伺います。

 

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川道光司
千葉県市原市出身。大学卒業後、商社に勤めるも退職。3年間の海外生活を経て、富士宮市の自然学校でアウトドア指導員として活躍する。2016年4月、浜松山里いきいき応援隊として天竜区龍山に着任。同年5月より、龍山秘密村の村長に。趣味はカヤック、SUP、マウンテンバイク、モノ作り。
龍山秘密村 https://himitsumura.com/

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