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都市2020.05.14

世界のUCCN音楽都市から vol.1(ハノーバー市)

2020年5月14日現在、ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)の音楽分野に加盟している都市は浜松市を含めて世界に47都市あります。中には馴染みが薄い都市もあることから、それぞれの都市の特徴を不定期で紹介していきたいと思います。

 

第1回目は、ドイツのハノーバー市です。

 

ハノーバー市はドイツ北部のニーダーザクセン州の州都で人口約50万人の都市です。ドイツの国際的なハブであるフランクフルト空港から、国内便に乗り換えて1時間程度で到着します。歴史と趣のある旧市街を残す一方、世界最大級のコンベンションセンターを備え、国際的な産業見本市「ハノーバー・メッセ」やコンピューター科学技術博覧会「CeBIT(セビット)」が開催されています。また、タイヤ及び総合自動車部品メーカーであるコンチネンタル社や、ヘッドフォンで有名な音響機器メーカーのゼンハイザー社など、世界的な企業が立地しています。

 

ゼンハイザー社

 

ハノーバー市では音楽芸術と音楽産業が重要な役割を果たしてきました。ポップス、ロック、ジャズ、クラシック、コンテンポラリーなど、幅広いジャンルの音楽が街を形作り続けています。また、国際青少年合唱団センターを中心に青少年による合唱活動が盛んに行われ、権威ある弦楽器コンクール「ハノーバー国際ヴァイオリン・コンクール」が開催されています。2017年には、ハノーバー市よりハノーバー少女合唱団と北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団がそれぞれ浜松市を訪れ、市内の学生や音楽団体と交流を行いました。

 

ハノーバー少女合唱団

 

ハノーバー市内の補聴器メーカー「KIND(キント)」やゼンハイザーを中心に企業・大学・文化団体などで立ち上げたプロジェクト「ホファー・レギオン」は、「聴覚」を軸に経済・科学・教育・健康・文化の分野で活動を行っています。聴覚のケアを進めることで、ハノーバー市民の生活の質を向上させて、付加価値を生み出すことを目指しています。このように音楽に関連した「聴覚」にスポットを当てるところは、浜松市で推進している「音」そのものを活用するサウンドデザインの考え方に親和性がありますね。

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